下肢静脈瘤により逆流している表在静脈(大伏在静脈、小伏在静脈)や瘤(こぶ)となった静脈の中に0.5mm以下のレーザーファイバーをいれて、静脈の内側からレーザー照射を行って血管の内側を焼き、血管を収縮・閉塞する手術です。
レーザー治療の場合は、治療中の痛みもほとんどありませんので、患者様と会話をしながら治療を進めていきます。手術も部分麻酔で行いますので、手術時間も短く、体の負担も少なくて済みます。治療が終わればすぐに歩くことも可能で、食事もすぐに開始できるので日帰りが可能です。
血液の固まりやすい傾向の方がいますが、手術後にすぐに動けるので静脈血栓症の予防の意味でもとても重要なのです。再発率が極めて少なく、皮膚(ひふ)切開を加えず傷は2mm程度の針の刺し傷のみのため、美容的にも適しており、感染症の心配も殆どありません。
手術費用※(保険適用3割負担) 片足:約45,000円
※ 内服薬や包帯、手術後に自宅で着用していただく弾性ストッキングの費用が別途必要です。
使用されるレーザーはCD、DVD、プリンター、レジのバーコード読み取り機など、現在私達の生活でも幅広く使用されているダイオードレーザーです。
手術後1〜3日目に下肢全体に皮下出血状の紅斑(こうはん:広い範囲で紅くなること)が出現しますが、レーザーで焼けた静脈瘤の残骸が広がったもので、1〜2週間程で吸収・消失しますので心配要りません。
当クリニックでは保険適用に対応したレーザー機器[ELVeS(エルべス)レーザー]を導入しております。保険によるレーザー手術を受けていただくことが可能です。
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